第10回 行橋〜別府100キロウォークを振り返って (その2)
【252通目の手紙】
2人の息子へ
前回の手紙の続きを書きたいと思う。
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■04:00(65km、立石峠)
真っ暗な中、延々と長い上り坂が続く。
時折、大型トラックが猛スピードで横を駆け抜ける。
その風圧で足がすくむ。
遠くで救急車のサイレンが聞こえる。
事故でもあったのかと気になるが、後ろを振り返る元気さえない。
(ふと見上げた夜空は、星がとてもキレイで吸い込まれそうだった。
思わず目頭が熱くなる)
体が悲鳴を上げているのか、ひざに激痛が走る。
ふくらはぎもパンパンにむくんでいる。
もう夜明けだ。
朝日で真っ赤にそまった雲が印象的だった。

■07:15(77km、七曲り)
ここが有名な参加者泣かせの七曲りか。
あまりにも急傾斜のため杖を使う。
ひざに負担をかけないよう、ゆっくりと一歩一歩を踏み出す。
頂上で写真をとるが、痛さで顔がゆがむ。

よし、峠はあと1つだ、頑張ろう。
しかし本当の試練はこれからだった。
■08:00(80km、赤松峠)
ハーモニーランドへ続く長い上り坂。
この辺りで3人がばらける。
私のひざは爆発寸前で、激痛の間隔がどんどん短くなる。
歩く振動で足の裏とふくらはぎがビリビリする。
足の筋が切れるかもしれない。
あまりの痛さにタオルをくわえ噛みしめる。
このままじゃ体が壊れそうだ。
初めてリタイヤの4文字が頭に浮かんだ。
「一層の事、足の筋でも切れた方がリタイヤのいい訳になるのに」
と心が折れそうになったその時、携帯が鳴った。
表示を見ると妻からだ。
「お父さん、大丈夫?」
かけてきたのは息子だった。
「お父さん、今どこ?」
声を聞いた瞬間、今まで張り詰めていた緊張の糸が切れる。
そして我慢していたものが一気にふきだした。
「大丈夫だよ」
涙があふれ声にならない。
「お父さん、泣きようと?」
何事かと妻があわてて電話を変わる。
「どうしたと?大丈夫?」
「ああ、大丈夫、もう少しだから頑張るよ」
と数分会話をする。
すると不思議なことに、あれほど折れそうだった心が持ち直す。
「よし、絶対にゴールするぞ」
私はタオルで顔をぬぐい、第3チェックポイントを目指した。
■09:30(85km、日出Coco)
第3チェックポイントに到着。
あと15キロだ。
最後の力を振り絞り出発する。
■12:30(95km、靴屋付近)
足の裏、ふくらはぎ、ひざが猛烈に痛い。
最後の15キロがなんと長いことか。
少しだけ休みたいが、休むと立ち上がれそうもない。
このまま歩こう。
沿道や車から応援を頂く。
もう少しだ、頑張ろう。
■13:49(100km、海門寺公園ゴール)
ゴールが見えた。
ボランティアの皆さんや先着の方々から拍手で迎えられる。

こらえていた涙がこぼれる。
タオルで顔をおおいゴール。

やったー、ついに終わった。
完歩の賞状を頂き感無量。
すぐさま家族へ電話する。
所要時間は、23時間33分54秒。
歩いた歩数は、13万1845歩。
本当にすごかった。
人生43年間で一番頑張ったと思う。
今までこんなに頑張った記憶はない。
これも皆さんの支えや応援があったから。
特に最後の15キロは、歩いたというよりも、歩かされたといった方が近い。
人は自分のことよりも、誰かのためにとか、感謝とかいった感情が、自分が持つ力以上の力を生むことを実感した。
一緒に参加した2人のお父さんも無事完歩。
本当に感謝いたします。
来年ですか?
おそらく挑戦すると思います。
どうもありがとうございました。

今日も一日に感謝。
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(最近なかなか返事が書けずに申し訳ございません)

更新日:週2回(月曜、木曜)
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時折、大型トラックが猛スピードで横を駆け抜ける。
その風圧で足がすくむ。
遠くで救急車のサイレンが聞こえる。
事故でもあったのかと気になるが、後ろを振り返る元気さえない。
(ふと見上げた夜空は、星がとてもキレイで吸い込まれそうだった。
思わず目頭が熱くなる)
体が悲鳴を上げているのか、ひざに激痛が走る。
ふくらはぎもパンパンにむくんでいる。
もう夜明けだ。
朝日で真っ赤にそまった雲が印象的だった。

■07:15(77km、七曲り)
ここが有名な参加者泣かせの七曲りか。
あまりにも急傾斜のため杖を使う。
ひざに負担をかけないよう、ゆっくりと一歩一歩を踏み出す。
頂上で写真をとるが、痛さで顔がゆがむ。

よし、峠はあと1つだ、頑張ろう。
しかし本当の試練はこれからだった。
■08:00(80km、赤松峠)
ハーモニーランドへ続く長い上り坂。
この辺りで3人がばらける。
私のひざは爆発寸前で、激痛の間隔がどんどん短くなる。
歩く振動で足の裏とふくらはぎがビリビリする。
足の筋が切れるかもしれない。
あまりの痛さにタオルをくわえ噛みしめる。
このままじゃ体が壊れそうだ。
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と心が折れそうになったその時、携帯が鳴った。
表示を見ると妻からだ。
「お父さん、大丈夫?」
かけてきたのは息子だった。
「お父さん、今どこ?」
声を聞いた瞬間、今まで張り詰めていた緊張の糸が切れる。
そして我慢していたものが一気にふきだした。
「大丈夫だよ」
涙があふれ声にならない。
「お父さん、泣きようと?」
何事かと妻があわてて電話を変わる。
「どうしたと?大丈夫?」
「ああ、大丈夫、もう少しだから頑張るよ」
と数分会話をする。
すると不思議なことに、あれほど折れそうだった心が持ち直す。
「よし、絶対にゴールするぞ」
私はタオルで顔をぬぐい、第3チェックポイントを目指した。
■09:30(85km、日出Coco)
第3チェックポイントに到着。
あと15キロだ。
最後の力を振り絞り出発する。
■12:30(95km、靴屋付近)
足の裏、ふくらはぎ、ひざが猛烈に痛い。
最後の15キロがなんと長いことか。
少しだけ休みたいが、休むと立ち上がれそうもない。
このまま歩こう。
沿道や車から応援を頂く。
もう少しだ、頑張ろう。
■13:49(100km、海門寺公園ゴール)
ゴールが見えた。
ボランティアの皆さんや先着の方々から拍手で迎えられる。

こらえていた涙がこぼれる。
タオルで顔をおおいゴール。

やったー、ついに終わった。
完歩の賞状を頂き感無量。
すぐさま家族へ電話する。
所要時間は、23時間33分54秒。
歩いた歩数は、13万1845歩。
本当にすごかった。
人生43年間で一番頑張ったと思う。
今までこんなに頑張った記憶はない。
これも皆さんの支えや応援があったから。
特に最後の15キロは、歩いたというよりも、歩かされたといった方が近い。
人は自分のことよりも、誰かのためにとか、感謝とかいった感情が、自分が持つ力以上の力を生むことを実感した。
一緒に参加した2人のお父さんも無事完歩。
本当に感謝いたします。
来年ですか?
おそらく挑戦すると思います。
どうもありがとうございました。

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